定期調整の間隔

こんにちは!アトリエ東京技術室です。
お客様からいただいたご質問の中から、きっとフルート仲間に教えたくなるお役立ち情報をご紹介していきたいと思います。

Q.「フルートの調整ってどのくらいの期間で出すものですか?」
A.「・ほとんど毎日練習している方は3カ月に1回
・週に2~3回練習している方は半年ごと
・たまにしか吹かない方でも一年に1回
を目安に、特に異常を感じていなくても調整に出してくださいね。」


フルートの調整をするということは、お持ちの楽器のパフォーマンスを100%に近づけるということです。
このパフォーマンスの度合いは常に100%を保てれば良いのですが、残念ながら日々少しずつ下がってきます。
よく「吹いてないから調整も狂ってない」と仰る方がいますが、そんなことはありません。
フルートの調整は、使用変化による狂いだけでなく自然条件(温度や湿度変化)にも影響を受けますので、置いているだけでも徐々にズレは生じてしまうのです。
?楽器のパフォーマンスが下がるとどうなるの?
フルートは調整が狂い始めた段階では、あからさまに音が出なくなることはありません。
そのため、楽器のパフォーマンスがどれくらい低下しているかは、なかなか自分ではわからないものです。
調整のズレが大きくなってくると、全体的にかすれたような音になったり、音の立ち上がりにキレが無くなってきたりします。多くの方は、それらを補うために無意識にアンブシュアやフィンガリングに力が入ってしまい、「なんか最近吹いていてしんどいなぁ」と感じているのです。
調整に出した後、「ずいぶん楽に吹けるようになった!」と感じたことはありませんか?
もしそのように感じたなら、もう少し調整の間隔を短くした方が良いかもしれませんね。