見落としがち!フルートにおけるお手入れの盲点 その3

こんにちは、3回目になりますリペア室通信です。
梅雨真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
ジメジメした天気に不快な思いをしている人も多いと思いますが、
湿度が高いとフルートにも悪影響が出てきます。
吹いている最中に音が出にくくなるなんて経験、ありませんか?
もしかするとそれは水分が悪さをしたのかもしれません。
その3「掃除棒は休憩の度に通しましょう!」


フルートの一番の大敵は水分です。
フルートは吹いていると管の中に水滴が発生しますが、特に湿度の高い梅雨の時期や気温の低い冬はたくさん発生します。
管の中に水滴が溜まった状態で吹き続けて、水滴がトーンホールを伝ってカップ側にまで回ってしまうと大変です。
急に特定の音が出なくなったり、出にくくなったりしてしまいます。
何故にそんなことになるかというと、カップの中にあるタンポや台紙は水分の影響を受けやすく、水分を含むと大きく膨れ上がるため、なんと演奏中に調整が狂ってしまっているのです。
この膨らみ現象、時間が経って乾くと元に戻るため、症状に気が付かない方も多いです。
次の日になるとまた普通に音が出るので、「音が出にくかったのは自分のせいかな?」なんて思いがちなんです。
しかし、水分を吸っては乾きを繰り返したタンポはどんどん縮んでいきます。
タンポが縮むとカップとの間に溝が生まれ、そこからまた水が入り→膨らみ→縮みを繰り返す悪循環ができてしまいます。
こうなってしまったら、もうタンポを交換するしかありません。
タンポを交換するとなるとお金も時間も必要になります。
特にクラブ活動をしている学生さんは楽器を手放す暇も惜しいですよね。

そんなことにならないためにもしっかりと予防をしましょう。
水滴がカップ側に移る前に、管の中の水滴を掃除棒で取り除いてあげてください。
頻度としては休憩の度(フルートを置く度に)に掃除するのがベストです。
1時間以上も掃除棒を通さずに吹き続けることは、フルートにとって良くないことです。
水分をこまめに取っていると、演奏中の余計なトラブルを防ぐだけでなく、経過変化による調整の狂いも軽減でき、さらにはタンポの寿命を延ばすことにも繋がります。
毎日のお手入れでメンテナンスの費用を抑えられるのは嬉しいですよね。
いつも練習終わりにしか掃除棒を通さないという方、今日からこまめに掃除をしましょう!

○正しい掃除棒の通し方○
掃除棒はできる限りゆっくりと通しましょう。ガーゼに管の中の水滴を吸わせるイメージを持つと良いと思います。
×間違った掃除棒の通し方×
スワブのように一気に抜き差しすると、管の中の水滴が飛び散ってタンポに付いてしまいます。
まとめ
・管の中に溜まった水滴は小休憩のたびに取り除く。
・掃除棒はゆっくりと通し、ガーゼに水を吸わせるイメージで。
・こまめに掃除棒を通すことは、フルートにも演奏者にも財布にも優しいのです。