フルートに使われている材質には、洋銀・銀・金・プラチナなどがあります。
どの部分を何の材質で作るかによって価格が大きく変わるため、フルートのモデルの多くは材質別で分けられています。
材質はフルートの音色に大きな影響を与えますので、材質を把握することはとても大切です。
まずは洋銀と銀の材質の特徴を押さえましょう。
洋銀と銀の材質の特徴
洋銀
・素材が軽いので、洋銀の部分が多いほど楽器が軽くなる
・音の輪郭がはっきりとしていて雑味が少ない
・抵抗感なく吹奏できる
銀
・息圧へのキャパシティが広いので吹き込んでも音が裏返り難い
・pp~ffのダイナミクスがつけ易い
・銀独特の柔らかく深みのある音色が得られる
比較的お買い求め易い 102、Atelier1、Atelier2 のモデルは
それぞれの材質の特長が混ざり合うことにより、そのモデルの特色を生み出しています。
洋銀と銀の組み合わせモデル
銀素材がどれくらいの部分で使用されているかで、フルートのモデルは大きく4つに分かれます。
- a.リッププレートが銀製のモデル
- その他の部位は洋銀と呼ばれる素材、ニッケルシルバーとも言われます。
- モデル102が該当
- b.頭部管銀製のモデル ‐ 通称”頭部管銀”
- ヘッドジョイントから下の主管と足部管が洋銀のフルート
- モデル Atelier-1,AtelierPlus-1 が該当
- c.管体が銀製のモデル ‐ 通称”管体銀”
- 当社では管体,台座,ポスト以外の部位が洋銀でできているフルート
- モデル Atelier-2,AtelierPlus-2 が該当
- d.総銀製モデル ‐ 通称”総銀”
- 全体が銀製でできているフルート
- モデル Atelier-3,AtelierPlus-3,AZ,Ibuki,MX series が該当
弊社のリッププレート銀製・頭部管銀製のモデルは頭部管・主管・足部管それぞれの接続部に銀が使用されています。
洋銀(ニッケルシルバー)より柔らかい素材なので接続しやすい点が挙げられます。
以上のことを述べましたが、これから始めるかたへ
音を出しやすいリッププレート銀製の物、もしくは頭部管銀製の物をおすすめします。
キィはリングタイプをお選びいただいても、簡易的に穴を塞ぐリングゴムというものが標準で付いてきますので、慣れないうちはそれを装着し、慣れたら外すこともできます。
さらにリングキィやカバードキィなど、モデルの仕様(タイプ)について知りたい方は↓こちら